【レポート】令和3年度 11/30(火) 先進事例調査

DXに手が届く。IoT機器見学会 !
株式会社エヌテック(養老町)を開催しました。

画像処理技術・ロボット技術やハンドリング技術などの豊富なノウハウを持ち、オーダーメイドの検査装置や搬送システムの開発を行っている養老町の株式会社エヌテックさんを10名の会員の方と共に訪問しました。IoTコンソ-シアムの補助金を活用して開発した検査装置や搬送システム等をご紹介いただき、参加者から高い評価をいただきました。

日時 令和3年11月30日(火)13:30~15:30

(移動手段はマイクロバス。
 ソフトピアジャパンセンターに集合し
 マイクロバスに乗り合わせて現地へ向かいました。)

◆会社概要ついて紹介
株式会社エヌテック 代表取締役社長 小林 裕幸 氏

紹介概要:エヌテックが手掛けている機械や検査装置は清涼飲料水の飲料メーカーや容器メーカーに納入され、生産ラインの製造・検査・梱包等の各工程で使われています。その技術力と独創性は高く評価されており、大手飲料メーカーのほとんどにエヌテックの機械が納入されています。他社に先駆けていち早く開発した機械も多数あります。「容器の動きを科学する」をテーマとし、モノを運ぶ「ハンドリング技術」と検査に欠かせない「画像処理技術」をコアに、要望に応える装置をオーダーメイドで開発・設計しています。近年では食品メーカーや医薬メーカーなどに取引が拡大しており、先端技術と先進技術をつなぐコーディネーターとしても活躍している会社です。

◆工場見学
①第ニ工場
飲料容器の検査装置デモ機の見学
レーンにペットボトルを何本か設置しキャップを検査する装置(TEバンド(開栓後にPETボトル側に残るリング)の有無を検知)とラベルを検査する装置の2機の装置を通過することにより、それぞれカメラで撮影して瞬時に判断します。1分間に1,000本の検査速度で、1日に百万本以上検査が可能で不良の割合は約1%。不良品を発見するとライン上から排斥、もしくはランプが点灯し音を出して知らせる様子を紹介いただきました。
(平成30年度の「検査装置へのIoT導入による予兆保全、及び品質管理の見える化」の補助事業で取り組んだ成果です。)

②第一工場にて
紙袋ロボットデパレタイザーの見学
ロボットと画像処理技術を組み合わせたロボットデパレタイザーが実際に動いている状態を見せていただきました。表面にシワが入り形状が変化しやすい紙袋を従来の2D画像処理にAIを用いて分析することが可能で、認識精度が高く、意図的に失敗した状態(袋の吸引時にエアーが漏れて袋をつかめない)を再現して、PCに失敗時のログ(座標や画像等)が記録される様子も見せていただきました。また、動画では、整理されていない小さな袋をAIを活用して正しく移動させる様子も紹介いただきました。
(令和元年度の「ロボット使用設備へのIoT導入による予兆保全および生産管理システム構築」の補助事業で取り組んだ成果です。)
注)画像はホームページに掲載されているものを引用

段ボール自動開梱装置の紹介
こちらは段ボールをカメラで検出し、レーザーセンサーで高さを計測すると、段ボールの変形に合わせてテープをカットするロボットです。当日は動いていなかった為、動画で紹介いただきました。供給ロボットはファナック製、開梱ロボットはオムロン製と、作業によって異なるメーカーのロボットを使用しており、ロボットシステム・インテグレータとして様々なロボットを組み込んだ実績があるとのことでした。
注)画像はホームページに掲載されているものを引用

 

◆当日の風景

小林社長の会社概要の説明      工場見学の様子