「製造業の生き残り策としてのIoT導入」
~製造業にとってのIoT導入の意義~ を開催しました。
生産性の向上、新商品・新サービスの創出、人手不足の解消を目的に、多くの企業がIoT導入を進めています。しかし、導入のための情報収集・検討試行段階の企業もまだまだ多いのではないでしょうか。
今回、あらためてIoT導入の意義・目的を認識し、IoT導入を成功に導くための参考にしていただくセミナーを開催しました。当日は80名を超える方が参加されました。
【講演1】「ものづくりで勝ち取るIoT活用」
講師:三菱電機株式会社 FAソリューション事業推進部
FAソリューションシステム部長 大谷 治之 氏
1.会社紹介
2.IoTによるものづくり
3.IoT活用事例
4.IoT連携強化
5.エッジコンピューティングの強化~Edgecross~
IoTは手段であって、目的ではない。目的と最適な手段の見極めが必要。
・人 – 装置 – 工程レベル(人の作業支援)
・工程 – ラインレベル(生産・品質の一元管理)
・ライン – 工場レベル(生産管理システムと空調システムの連携)
における、みえる化(見える化(可視化)→観える化(分析)→診える化(改善))を、動画を交えて紹介された。
【講演2】「世界と戦う中小企業のものづくり
~IoTを活用した生産性向上への取り組み~」
講師:武州工業株式会社 代表取締役 林 英夫 氏
〇会社紹介・企業行動・企業づくり
・日本でLCC(ローコストカントリー)価格を実現。
・SDGs(持続可能な開発目標)の中から特に、脱炭素化、環境産業と技術革新に取り組む企業づくりが紹介された。
〇武州工業のモノづくりの理念
・自社設備の開発
・多能工の育成
・一個流し生産(人を信頼する)
〇IT・IoTの活用、その自社開発
・「BIMMS」製造POSシステム:出退勤・生産指示・倉庫在庫管理・生産実績管理・工程不良管理・品質管理・状況分析がいつでも確認できる仕組み。
・「生産性見え太君」:IoTを活用し、生産情報を簡単入力。
〇競争から協調へ
世界と戦うには、日本国内で競争しているのではなく、協調して対抗する時代になってきている。
講演会終了後、ご登壇いただいた講師の先生にもご参加いただき、交流会を開催しました。他県からのご参加や、コンソーシアム入会を検討していただいている方の参加もあり、会員交流、情報交換の場となりました。また、2月の「成果報告会」にむけて、ワーキンググループの課題について話し合う声なども聞かれました。
事務局へのご意見・ご要望などお聞かせください。(事務局)